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企業名 | 株式会社 ユージ産業 |
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事業内容 | 精密機械部品の製造、組立、自社ブランド+UR(プラスユージ)の商品企画~製造、販売 |
所在地 | 草津市木川町844番地5 |
連絡先 | TEL : 077-567-1257 FAX : 077-567-1259 |
設立 | 1987年 |
代表者 | 代表取締役 北川 和典 |
資本金 | 1000万円 |
従業員数 | 15名 |
株式会社ユージ産業は1987年に機械部品の鋳造業として京都にて創業、1992年に主要顧客の滋賀県への移転を機に草津市に本社工場を移転、機械加工に特化し主に精密機械部品の製造、組立を行ってきた。
2013年春、当時はデフレで下請けの加工業も苦戦しており、多くの企業が現状打開を模索していた時期でもある。そんな時期に、取締役営業部長の北川和典様に始めて会ったときの「何か新しいコトをやってみたい」と言う言葉が印象に残っている。
「自社商品の企画・開発を進める」
それからKICによる継続した支援がスタート、まず検討したのは既存の設備や技術を活用して出来る商品。
出来れば、販路等に課題はあるが自社ブラントを立ち上げ、自社のオリジナル商品を企画・開発・製造・販売したい。
ところが社内には企画や開発が出来る社員が居ない、何を作れば売れるのか分らないなど課題がいっぱい見えてきた。
そうした中で、KICは立命館大学のインキュベータに在籍しているインターン生に協力を要請、商品アイデアや市場性など様々な提案が受けたが、注目したのがスマートフォン関連の商品開発、特にスマートフォンを衝撃から守る金属製のカバーが最近注目されており、これだったら当社でも出来るのではと検討を始めた。
併せて、KICはコラボしがのインキュベーションに入居しているプロダクトデザイナーを紹介、商品の企画・開発がスタートした。
「補助金を活用し、設備導入と産学連携で試作開発をスタート」
デザイン開発を進める中で、三次元加工が課題になっており工作機械へのCAD/CAMの導入が必要と判断。
2013年度の「ものづくり補助金」に応募し採択を受け、デザイン開発、CAD/CAMの導入と併せて、金属でスマートフォンを囲むための電波減衰対策を、立命館大学情報理工学部情報コミュニケーション学科に研究委託を行った。
この電波減衰対策機能は大学と共願で特許出願を行い、競合他社との差別化機能となりうるものと確信を持っている。
2014年には「しが新事業応援ファンド」の採択を受け、iphon6用のカバーのデザインと電波減衰対策の実証を行い、商品化に向け現在加工技術の開発を進めている。
「自社ブランド「+UG」(プラスユージ)を立ち上げる」
これを機に自社ブランド「+UG」(プラスユージ)を立ち上げ、 スマートフォンスタンドやゴルフターゲットなども開発、2月には「大津・草津活性化協議会」の販路開拓事業でインターナショナルギフトショー2014(東京ビックサイト)に出展し、来場者より評価を受けた。 来場者の1社からはOEMの引き合いを受け、現在製作を行っている。
2014年5月には、びわこ放送の「滋賀経済NOW」で、「切削技術生かしスマートフォン立て開発!」 ~ユージ産業~ で紹介も受けた。
「社員一丸となって新たなチャレンジ」
2015年2月には北川取締役が代表取締役に就任、新たなチャレンジを行う企業として注目を受けており、このことが社員のモチベーションアップにもつながっている。
「何か新しいコトをやってみたい」 と言う思いが、人を動かし会社を変え、社員のモチベーションをアップさせる。
今後もチャレンジし続ける北村代表にエールを送りたい。
(文責:KIC上林)